私と太極拳
太極拳を始めてから、早いもので4年が過ぎた。この間に一番変わったものは、
心のあり方だと思う。当時の私は、これといった趣味もなく、朝会社へ行き夕方家に
帰るのを繰り返す毎日を過ごしていて、探究心などというものとは無縁であった。
そのせいか軽いうつ状態に陥ってしまい、人と会うのが億劫になってしまった。
ある時、雑誌に載っていた太極拳の記事を読み、何となく興味を持って自分が
通うことのできるクラブを探して連絡、早速練習に参加させてもらうことにした。
当初はチンプンカンプンである。前横だけではなく後ろを向いたり斜めになったり、
緩慢に見える動作なのに全く付いていく事ができなかった。それでも練習中は
何となく形になった気でいるのに、家に帰ると全く思い出せない早く覚えたくて、
一生懸命教えてくださる先生に応えたくて、DVDを購入し、インターネットで調べ、
本を読み、いろんなことを試しながら練習日以外も太極拳に触れる様にした。
学ぶ事は大変楽しいものである。ほんの少しずつだが、確実に進歩していくのは
快感であった。
やがて少し形が出来て来た頃、クラブの方も人数が増え、活動が活発になり、
文化祭や市民体育祭などへの参加もするようになった。「文化祭の手伝い」を
自ら買って出たりして、人の輪に入っていくようになり気持ちはどんどん
変わっていった。たくさんの人に支えられて物事が動いていく。
感謝と奉仕の精神が芽生えていた。
また、活動的な部分のみならず、クラブの会長さんと共に座禅に挑戦したり、
白隠禅師の呼吸法を知ったり、静の部分でもいろんな出会いがあった。
太極拳の奥は深く学ぶ事は無限で、自分はまだまだ未熟であると思う。
しかしこれからも精進して、太極拳を通じて地域の人々の役にたてるよう
努めていきたいと思っている。