陰と陽とお家騒動

 練習日記に出てきた内容がちょっと面白かったので、よもやま話に書いてみることに。

「時が経つのは何故こんなに早いんだろう」と思ってたけど、STAP騒動は去年じゃなくて2年前だったらしい。
本当に早い。その上絶妙なタイミングで、STAPも忘れないでとばかりに小保方さんが出て来たので、
もしかしてSMAP騒動小保方さんが黒幕の「本を売るために巧妙に練られた演出」だったりしてと思ってみた。

しかし小保方さんの本は「自分は巧妙に仕掛けられた罠に落とされた」的な内容であるらしい。ということは、
SMAP・STAP騒動を一連して企てた何者かがいる・・・ってな小説じみた展開してくれたらすごく面白んだけど、
あまり期待できそうにない。お家騒動モノとしては退屈な感じ。

 それはそうと、「時が経つのは・・・」というのをどこかで聞いたと思ってたら、ドラマ「味いちもんめ」の主題歌
だったと思いだした。私は原作が好きで全部読んだし(「続・味いちもんめ」の方は読んでない)、ドラマも、
単発のスペシャルも含めて全部見た。単発の方はちょっとオチャラケが多すぎる感があったが、連続ドラマPart1
とPart2の時の、伊橋悟のひたむきな元気の良さは心地よかった。1月〜3月期に放映されたものだったので、
物語が始まる冬から、難題に直面する厳寒期を経て、希望に満ちた春が来る。季節の移ろいと、物語と、主題歌
がぴったりとはまっていて、最終回を見たあとにはなんともいえない爽快感があった。

 気持ちいいドラマというのは、陽と陰のバランスがとてもいい気がする。陰の人間がいるから、陽が
映えて、陽だけを押しつけられるとイケスカナイ印象だし、陰だけではうっとおしい感じがする。

 太極拳では、陰と陽は非常に重要だ。そしてとても難しい。体で感ずることができるのは、体重の移動という
問題だけど、理論はなんだ?と考え始めると、大変なことになる。陰陽=実虚=有無、陽は陰より生ず、動は
静より生ず、虚実は互いに助け合う、といった説明が出て来て、易とか陰陽思想とか道教・儒教とか老子・荘子
とか宇宙とか、壮大過ぎて、だんだん何をしたかったのか解らなくなってくるので、素直に「味いちもんめ」に戻る
ことにする。

 だいぶ忘れてしまったが、確か大黒摩季さんの「ら・ら・ら」という曲で、Part1の主題歌だ。当時はレンタルCDを
借りて「個人で楽しむ」範囲でなら録音することが許されていたので、自分用のカセットテープを造ってよく聞いていた。
それゆえ、歌詞カードを持ってないので、本当の歌詞は知らない。でも覚えてる内容だと、TVやマスコミはいったい
誰のものだろう?とか、人の心の裏のウラを読んでたら結局オモテだった、とかそんな感じの歌だった。なんだか
今回の騒動を彷彿とするなぁと思った。


Part2の方は、「あぁ」という曲だった。こちらは、新しいところへ飛び出したいけどなかなかうまくいかない心情を
歌っている。ドラマのストーリーの中に、先輩の板前が舞妓さんと出奔する話しが出てくるので、合わせたのかも
しれない。これは少し形は違うけど原作で出てくる話で、こうやって飛び出した場合、舞妓が所属する「置屋」や
板前協会(?)から全国の主だった料亭などへ「絶対使うな」と通達が流れるそうだ。そして場末の居酒屋や旅館
などを転々としながら一生を潰えることになるらしい。そういえば数年前に舞妓さんたちが決起して独立騒動を
起こしたけど、簡単に潰されたことがあった。あの人たちは、芸舞妓には成れなかったろう。

 もっとも、おととしの秋に見た「舞妓はレディ」という映画によると、舞妓を取り巻く環境も少しは変わったみたいだし、
最近やった「味いちもんめスペシャル」では、すっかり変わった「板前修業」に辟易する伊橋と横山さんが出てきた
ことを考えると、今はまた事情が違うのかもしれないが(おそらく原作が描かれたのは20〜25年前位)。

 伊橋は、追廻しのころはしょっちゅう楽な方を選ぼうとしたり、何かやらかしては修行を飛び出そうとしていたが、
そのたびに熊野の親方や藤村・登美幸のおかみさん、板前仲間や仲居さん達の力添えで修行に戻り、そして
焼き方・煮方と昇進していった。Part1のすっとんだ伊橋からすると、味いちスペシャル2013では随分と大人の男に
なっている。原作の「続・味いちもんめ」の方は知らないが、ちょっと目にした時に、「自分の店を持ったら・・・」と
いった話をしていたので、もしかすると独立して花板になったのかもしれない。もし今、ドラマのスペシャルをやるなら、
そんな話しになるだろうか。伊橋だって20年も経ったら(原作が始まった頃を考えれば30年近い)、そのくらいなっても
いいだろう。

 さて、前述の横山さんを、今井雅之さんが演じていた。Part2の京都編で出てくる「強面の、まったく自分を認めて
くれない先輩板前」という役どころで、この人により「陰陽」のバランスが絶妙になっていた。役柄そのままに、当初は
「アイドル風情がチャラチャラしやがって」と完全に無視されたそうだが、何とか仲良くなろうとお酒を飲んだりしている
うちに親友になったのだと何かの番組で言っていた。だが、その今井さんは悲しいかな、もういない。もし存命ならば、
今回の騒動に、いったいどんな言葉をかけただろう。

 「あぁ」の中に、「人はどちらにつくかでミカタが変わる」といった部分があって、私はこれまで「見方」だと思ってた
のだが、もしかして「味方」なのかな?と、ふと思った。どうやら、マスコミは木村+事務所の味方で、一般反応の方は、
中居・稲垣・草g・香取の味方が多いみたいだ。つまり、どちらにつくかで味方が変わってしまう。そちらの意味だった
のか?と思ったわけだ。「歌詞は知らない」ので、なんだか気になってネットで調べてみたら、正しくは「見方」。
考えすぎの裏の裏は、普通に表だった・・・

 私は会見を見なかったが、その後聞いた話によると、ぱっと見はキムタクが陽で他が陰、であるように聞こえる。
でも前述のように、陽=虚=無に対して陰=実=有、陽は陰より生ず、虚実は互いに助け合うわけで。
で、「太極」とは何ぞや、を調べると、「太極は万物の根源でありここから陰陽の二元が生ずるとする」とあった。
よく解らん、と思ったが、「SMAP」というものを太極としてみたら、なるほどという気がした。

 騒動からドラマに飛んで、まさか「太極」につながるという、最近の言葉で「ムチャ振り」とでも言われそうな展開だけど、
まぁ太極拳の「よもやま話」なので、これもまた一興かと。

 ちなみに、「あぁ」をずっと聞いていくと、「あきらめないで前を向いて行こう」と言ってる。それ、会見でキムタクが
言った言葉に、似てる。「ら・ら・ら」は「ずっと一緒にいよう」で終わる。これから先、世間のみんなで「辞めないで」と
懇願した結果がどうなるのか、私は知らない。

 さて私は、諦めないで、これからも前だけ向いて修行を続けていこう。